米ぬか酵素浴が心身にとっても素晴らしい効果があることを実感されている方も多いはずですが、それでは、いったい何故効果があるのかというメカニズムに関してはあやふやな方もいらっしゃるかもしれないと想像しますので、その作用メカニズムについて私たちなりの考えをお話ししておきたいと思います。
主に次の三つの作用の複合相乗効果によります。
1.遠赤外線温熱効果による血行促進と体温上昇
2.体表からの酵素の吸収による代謝の向上
3.体表からのミネラルとビタミンの吸収による代謝の向上
酵素桶の中には脱脂米ぬか(生ぬかより米油を抽出した残りの固形分)が入っていて、それに水と空気(酸素)を混ぜることで、そこに生息している無数の微生物(好気性バクテリア)が我々人間同様、米ぬかの蛋白質とミネラルを食べ、水を飲み、酸素を呼吸し、元気になり増殖します。 この微生物たちの代謝熱が桶内の米ぬか全体の温度を65-66度あたりまで上昇させます。 この自然発生した熱は、石焼芋の石と同様で遠赤外線ですから体の深部まで到達して体を芯から温めます。 そのためお湯のお風呂と異なり、さめにくいのです。 体温が上がり過ぎると問題が生じますので冷却するため自律神経の働きで発汗し血流を増すために血管が拡張し、脈拍も上がります。 その結果、抹消の毛細血管までくまなく血液が流れます。
血流が増えると酸素と栄養素が潤沢に全身の細胞に供給され、老廃物が排泄されます。
微生物たちは自分の生命活動に必要な数千種類の酵素を単細胞の体の中で作っていますが、多細胞生物に比べて増殖が非常に速い代わりに寿命も短い。 生きている時は代謝物を排泄しますが、それに酵素が含まれるし、死ぬと体内の酵素が環境に(ぬかの中に)漏れ出します。 ですから酵素桶の中は彼らが合成した酵素が常に充満しています。 その中に私たちが入ると、その酵素が皮膚をとおして毛細血管に入り全身の細胞に行き渡るようになり、不足しているところに補充されます。 微生物は私たちの38億年前のご先祖様ですから、彼らが作る酵素も私たちが体内で作る酵素も基本的に同じです。 米ぬかはもともと現代人に不足しがちなミネラルとビタミンを豊富に含んでいますから、それも酵素同様に体表から吸収されます。 温熱作用によって血流がよくなっていますから、酵素も栄養成分も効率よく全身の細胞に供給されるのです。
遠赤外線、酵素、ミネラル・ビタミン。 これらの要素の相乗作用によって代謝が向上し、全身の細胞が活性化し、体温が上がり、免疫力と自然治癒力が飛躍的に向上しますから、心も体も元気になって病的状態のマイナスのスパイラルから解放されるのです。
このように至れり尽くせりの米ぬか酵素浴を是非定期的にご利用になって、免疫力、自然治癒力を維持していつまでも若々しく健康でいてくださいね。